PP板ダクト加工完全ガイド|施工現場で失敗しない製作手順(2025年9月4日)
PP板ダクト製作・PPダクト加工の方法|永和工業
化学プラントや研究施設、工場内設備向けに高品質なダクトを製作します。PP板(ポリプロピレン板)は耐薬品性・耐水性・耐熱性に優れ、加工性が高く、さまざまな形状のダクト製作に最適です。本記事では「PP板 ダクト製作」「PPダクト 加工」を意識した内容で解説します。
PP板ダクト製作の流れ
1
木製型枠の基礎作り:寸法に合わせ木板を切断、精密に組み立てます。型枠の精度が最終的なダクト品質に直結します。
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2
型枠パーツ作成:角型・丸型など形状別に木板を加工し、組み立て後に補強材を入れて安定性を確保。
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3
型枠固定:組み合わせた型枠をクランプやネジで固定。水平器やレーザーで精度を確認。
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4
PP板曲げ加工:ヒートガンや電気炉で加熱し、型枠に沿って曲げます。板厚に応じ温度調整が必要。
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5
PP板の固定:型枠にPP板を乗せて設計通りに曲がるよう固定します。これを2つ作成します。
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6
形状整え:2つ作成したPP板を組み合わせ溶接、冷却後、変形を防ぐためクランプや重りで固定し角や曲面の精度を確認します。
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7
型枠取り外し:固定具や重りを外し、必要に応じて微調整。
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8
フランジ取り付け:作成したPP板にフランジ部品を溶接する。

完成したPP板ダクト。滑らかで精度の高い仕上がりです。
PP板の特徴とメリット
- 耐薬品性:酸、アルカリ、溶剤に強く、長期使用可能。
- 耐水性:水や湿気に強く、屋内外問わず使用可能。
- 軽量・加工容易:加熱で曲げ加工可能、搬入施工も容易。
- 耐熱性:常温〜80℃連続使用可能。短時間なら100℃以上も対応。
- 滑らかな表面:清掃・メンテナンスが容易。
- 長寿命:屋内10年以上、屋外5〜8年。
- 環境対応:リサイクル性が高く廃材処理も容易。
施工現場での応用例
- 化学プラント内の耐薬品ダクト
- 排気ダクトや空調ダクト施工
- 研究室・試験設備向け耐薬品槽接続ダクト
- 粉体輸送用ダクト、大型換気設備向けダクト
- 精密加工工場の排気・換気ダクト
製作上の注意点
- PP板と型枠の隙間に樹脂や水分が入らないよう密着させる
- 曲げ加工時の加熱温度を均一にする
- 大型ダクトは補強材を十分に使用する
- 施工現場の温度・湿度を考慮して加工計画
- フランジ取付時は配管接続精度を確保
- 長尺ダクトは分割後に接合し、熱収縮歪みを防止
よくある質問(FAQ)
Q1: PP板ダクトはどのくらいの耐薬品性がありますか?
A1: 一般的な酸・アルカリ、溶剤に耐性があります。高濃度や高温環境では素材選定が必要です。
A1: 一般的な酸・アルカリ、溶剤に耐性があります。高濃度や高温環境では素材選定が必要です。
Q2: 大型PPダクト加工で注意する点は?
A2: 加熱の均一化と補強が重要です。
A2: 加熱の均一化と補強が重要です。
Q3: PP板ダクトの寿命はどのくらいですか?
A3: 屋内使用で10年以上、屋外や高温環境でも5〜8年使用可能です。
A3: 屋内使用で10年以上、屋外や高温環境でも5〜8年使用可能です。
Q4: PP板とPVCダクトの違いは?
A4: PP板は耐薬品性・耐熱性・加工性が高く、化学プラントや研究施設向けに最適です。PVCは耐薬品性・耐熱性が劣ります。
A4: PP板は耐薬品性・耐熱性・加工性が高く、化学プラントや研究施設向けに最適です。PVCは耐薬品性・耐熱性が劣ります。
Q5: 曲げ加工でPP板が割れる原因は?
A5: 温度不足、曲げ速度が速すぎる、型枠に密着していない、板厚偏りが原因です。
A5: 温度不足、曲げ速度が速すぎる、型枠に密着していない、板厚偏りが原因です。
Q6: フランジ取付のポイントは?
A6: 接着剤で完全密着させ、ネジ止めで漏れを防止します。配管接続精度も重要です。
A6: 接着剤で完全密着させ、ネジ止めで漏れを防止します。配管接続精度も重要です。
まとめ・ポイント
- PP板ダクトは耐薬品性・耐水性・加工性に優れる
- 正確な型枠作成が品質の鍵
- 曲げ加工時の加熱と固定が重要
- フランジ取り付けで配管接続精度を確保
- 施工後の定期点検・清掃で長寿命化