北九州 永和工業のSUS配管ガイド|種類・特性・施工ポイント徹底解説(2025年9月16日)

 




 

北九州 永和工業のSUS配管ガイド|種類・特性・施工上の注意点まで徹底解説

北九州の永和工業は、SUS(ステンレス鋼)配管の施工と管理で豊富な実績を持つ企業です。SUS配管は耐食性・耐熱性に優れ、化学プラントや水処理設備、食品加工施設など、幅広い業界で使用されています。本記事では、SUSの種類ごとの特性や施工上の注意点、用途別の選定ポイントを詳しく解説し、永和工業が提供するSUS配管の強みを紹介します。


SUSとは何か

SUS(ステンレス鋼)は、耐食性を高めるためにクロムやニッケルを添加した鋼材で、サビに強く長期間安定した性能を発揮します。SUS配管は、金属腐食による漏水や劣化を防ぎ、長寿命かつ安全な配管システムを構築できることが特徴です。

主な分類:

  • オーステナイト系:SUS304、SUS316など。非磁性で耐食性が高く加工性も良好。
  • フェライト系:SUS430など。磁性あり。耐食性は中程度。
  • マルテンサイト系:SUS410など。硬度・強度高いが耐食性低め。
  • 析出硬化系:SUS630(17-4PH)など。高強度で耐食性良好。

SUSの代表的な種類と特徴

SUS種類 分類 耐食性 耐熱性 主な用途 施工上の注意点 弱点・注意点
SUS304 オーステナイト系 約800℃ 一般配管、タンク、厨房機器 溶接・切断が容易。バリ取り必須 塩水や強酸に弱い。孔食注意
SUS316 オーステナイト系 非常に高 約800℃ 化学プラント配管、海水設備 溶接後は酸洗い推奨 高価。施工コスト増
SUS430 フェライト系 約700℃ 家電、内装材、装飾配管 磁性あり。溶接後の変色注意 湿潤環境・塩害に弱い
SUS310 / SUS310S オーステナイト系耐熱 約1100℃ 高温炉配管、ボイラー、排気管 熱膨張に注意。高温溶接技術必要 加工性・切断性は悪め
SUS321 オーステナイト系耐熱 約800℃ 化学工業高温配管、航空部品 応力割れ防止のため高温溶接に適する コスト高
SUS347 オーステナイト系耐熱 約870℃ 高温蒸気配管、化学設備 溶接後の熱処理で耐食性維持 酸化性雰囲気では表面処理必要
SUS410 マルテンサイト系 約600℃ バルブ、刃物、機械部品 溶接後は焼きなましで硬化調整 耐食性低め。湿潤環境で注意
SUS630 (17-4PH) 析出硬化系 約300℃ 高強度配管、精密機械 焼き入れ・析出硬化処理が必要 高価。施工ミスで強度低下の恐れ


用途別SUS配管選定ガイド

  • 一般配管・給排水:SUS304
    理由: SUS304は、耐食性、加工性、溶接性、そしてコストパフォーマンスのバランスが良く、一般的な給水・給湯・排水・冷温水配管に広く採用されます。
  • 化学薬品・海水環境:SUS316
    理由: SUS316はモリブデン添加により塩化物イオンに対する耐孔食性が向上。海水設備や化学薬品プラントに適します。
  • 高温配管(ボイラー・排気管):SUS310, SUS321, SUS347
    理由: SUS310は高耐熱・耐酸化性、SUS321/347は安定化ステンレスで粒界腐食防止。高温環境下の溶接構造物に適します。
  • 高強度・精密配管:SUS630
    理由: SUS630は析出硬化系で熱処理により非常に高い強度と硬度。高負荷用途に最適。
  • 低コスト・装飾用途:SUS430
    理由: SUS430はニッケル不使用で安価。耐食性は劣るが内装・装飾用に使用。


施工上のポイント・保守管理

  • 溶接・切断時の注意:SUS304やSUS316は酸化膜除去のため酸洗い推奨
    理由: 熱による溶接スケールは耐食性低下の原因。酸洗いや電解研磨で不動態皮膜を再生。
  • 高温・高圧環境:SUS310系やSUS321は熱膨張や応力割れの可能性に注意
    理由: 残留応力や急激な温度変化によりひずみや割れが発生。入熱管理や徐冷、必要に応じ応力除去熱処理が重要。
  • 塩害・化学薬品への対応:SUS316や被覆材との併用
    理由: モリブデン添加で耐孔食性向上。厳しい環境下では被覆材併用で耐食性強化。高温・高圧下では応力腐食割れに注意。
  • 保守管理
    定期点検・洗浄で孔食・腐食防止。高温蒸気や薬液配管では表面劣化確認を実施。


永和工業のSUS配管の強み

  • 施工実績:北九州を中心に化学プラント、食品加工施設、工業用配管の施工経験が豊富
  • 幅広いラインナップ:SUS304、SUS316、SUS310系など多種取り扱い
  • 高い施工技術:経験豊富な技術者による溶接・加工・施工管理
  • アフターサポート:施工後の保守管理や補修対応も充実

SUS配管は耐食性・耐熱性に優れ、幅広い産業で活躍しています。種類ごとの特性を理解し、用途・環境・コストを考慮して選定することが重要です。北九州の永和工業は、豊富なSUSラインナップと高い施工技術で、最適な配管ソリューションを提供しています。

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