北九州 永和工業|塩ビ板ヒーター施工ガイド・高耐久施工のポイント2025.08.25

 

 

塩ビ板ヒーター施工方法|北九州 永和工業の高耐久施工ガイド

塩化ビニル(PVC)製の板ヒーターは、工場設備や配管の凍結防止、温度維持に欠かせない装置です。しかし、施工方法を誤ると耐久性や安全性に影響を及ぼすため、正しい手順を理解することが重要です。本記事では、北九州の永和工業が実践する、高耐久で美しい仕上がりを目指した施工方法を、初心者から経験者までわかりやすく解説します。

1. 塩ビ板ヒーターの基礎知識

塩ビ板ヒーターは耐薬品性・耐候性に優れた塩化ビニル製のシートにヒーター線を組み込んだ製品で、配管凍結防止や温度管理に幅広く活用されます。施工時にはヒーター選定、電力計算、断熱対策が不可欠です。

  • 設置場所の温度条件や環境を把握すること
  • ヒーター容量(W/m²)の適切な選定
  • 安全性確保のための適切な配線と接地

これらを守ることで、耐久性と施工後の安全性が大幅に向上します。

塩ビ板ヒーター基礎知識

2. 施工前の準備

ステップ1:現場確認

配管径や設置位置、周囲温度を測定し、ヒーター長や必要電力を算出します。

現場確認のイメージ

ステップ2:材料確認

塩ビ板ヒーター本体、絶縁テープ、取付金具、温度制御器などを準備し、欠品がないかを確認します。

材料準備の例

ステップ3:安全対策

施工エリアの電源遮断、保護具着用、施工マニュアル確認など、安全確保を徹底します。

安全対策の例

3. ヒーター設置手順(曲げ加工込み)

塩ビ板ヒーター施工では、板の曲げ加工が重要です。以下の手順を守ることで、美しく耐久性の高い仕上がりを実現できます。

ステップ1:すじ入れ

板を曲げるラインに沿って、Pカッターで軽くすじを入れます。この作業は単なる目印ではなく、曲げた際に伸びる板の肉厚を逃がすための重要工程です。

  • 仕上がり表面を平滑に保つため、すじ入れラインに沿って肉厚を逃がす。
  • ヒーターを当てる際の目印として活用できる。
  • すじ入れの深さは板厚に応じて調整し、板を貫通させない。

ステップ2:ヒーターへの板設置

板をヒーターの上に載せる際、すじ入れラインとは反対側をヒーターに置くのがポイントです。こうすることで、曲げる際にすじ入れ部分が伸びて表面が均一に曲がります。

  • 板は平らに置き、熱を均一に伝える。
  • 手で強く押さず、位置を軽く調整する程度に留める。

ステップ3:曲げ加工

板が適正温度まで温まったら、手で軽く押すだけで曲がります。ここで重要なのは角度と方向です。

  • 平らな場所に板を持ち運び、すじ入れした方向に沿って曲げる。
  • 角度は少しオーバーラップ気味にしておくと、冷却時の反発を抑えられる。
  • 温度が低すぎると割れや変形の原因になるため、表面温度を確認。
  • 曲げ後は冷却しながら自然に固定されるのを待つ。
塩ビ板曲げ加工の例

ステップ4:固定と仕上げ

曲げ加工後はヒーター線と板を固定します。絶縁テープで接続部を保護し、角や端部も丁寧に処理することで耐久性が向上します。

4. 施工後の保守と点検

塩ビ板ヒーターの耐久性を維持するには定期点検が不可欠です。チェック項目は以下の通りです:

  • 電源・接続部の異常発熱確認
  • ヒーター線の断線や劣化確認
  • 温度制御器の動作確認
  • 外部衝撃による損傷確認

定期保守により、長期間安定した温度管理が可能になります。

5. 施工時の注意点

  • ヒーター線を折り曲げすぎない
  • 電源容量の過負荷を避ける
  • 湿気や水がかかる箇所の防水処理を徹底
  • 高温部や可燃物近くでの施工は避ける

これらを守ることで、安全で長持ちする施工が可能です。

6. 塩ビ板ヒーター施工のメリット

  • 配管凍結防止による生産ライン安定化
  • 耐久性向上によるメンテナンスコスト削減
  • 安全性向上で火災・感電リスク低減
  • 電力効率が高く環境負荷を低減

まとめ

塩ビ板ヒーター施工は、準備・曲げ加工・設置・固定・保守の全工程を正確に行うことが、美しく安全な仕上がりを実現するポイントです。北九州の永和工業では、現場経験を活かした施工方法を提供しています。施工者は本ガイドを参考に、高耐久で美しい塩ビ板ヒーター施工を実現してください。

業務内容

永和工業では塩ビ配管施工、FRP二層ダクト施工、ヒーター施工など、工場設備向けの高耐久施工サービスを提供しています。

事業実績

過去の施工事例として、北九州を中心に多くの工場で塩ビ板ヒーターや配管施工を実施。現場写真や施工記録をもとに信頼性の高い施工を実現しています。

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