北九州 永和工業のPVC接着施工法|注射器で行う精密施工と仕上げのポイント2025.08.25
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北九州 永和工業が解説するPVC接着施工法と仕上げのポイント
北九州 永和工業が解説するPVC接着施工法と仕上げのポイント
塩化ビニル(PVC)は耐久性・耐薬品性・軽量性に優れ、工場や設備現場で幅広く利用されます。注射器を用いた精密接着施工は、狭隙部や複雑形状でも均一に接着可能で、多くの現場で採用されています。
PVC接着施工の基本知識
PVC接着の原理
溶剤系接着剤を使用してPVC表面の分子を溶解・融合させることで、強固な接合を作ります。少量でも均一に充填でき、現場施工が容易です。
材料選定のポイント
標準タイプのほか、耐熱・耐薬品性を高めた特殊タイプも存在。用途に応じて最適な接着剤を選定することが重要です。
施工前の下準備
1接着面の面取り:隅々まで接着剤が流れ込むように整えます。
2接着面の清掃:油分・ホコリを除去し完全に乾燥させます。
3部材の角度・位置調整:仮固定具を使用し正確に合わせます。
注射器を用いた接着施工手順
1注射器への充填:空気が入らないよう注意。
2接着剤の注入:隅々まで均一に充填。
3強度補助:三角棒等で接着面を支える。
4微調整:余分な接着剤を拭き取り、滑らかに仕上げ。
仕上げ前後比較と完成作品
仕上げ前後比較
仕上げ後作品
安全対策と硬化管理
- 施工後は部材を固定し、硬化完了まで動かさない
- 換気・手袋・保護メガネの着用を徹底
- 接着剤の保管・廃棄管理も適切に行う
施工品質向上のポイント
- 接着剤ムラ・不足の防止:少量ずつ丁寧に注入
- 部材位置ズレ防止:仮固定・角度調整用具の活用
- 表面汚染防止:アルコール拭き取り・乾燥確認
- 硬化不良防止:環境条件を管理
まとめ
注射器を用いたPVC接着施工は、材料知識・施工手順・仕上げ工程・品質管理・安全対策が組み合わさった高度な施工技術です。ポイントを守ることで、美観・強度・耐久性の高い施工が可能です。